作 詞・都築 信一
      作編曲・佐藤 定司
      歌 唱・南郷 昌之

 サァー サァー
 サァ サァ サァ サァ

一 入り鉄砲に 出女と
  天下にに聞こえる 難航関所
  百里離れた この地に在って
  お江戸を守る 新居関
  鼠小僧や 弁天小僧
  印籠かざす 偽黄門も
  犬猫一匹 通しゃせぬ
  さりとてお上も 人の子なのさ
  情けも涙も 人並み以上
  人情話にゃ 弱いのさ

 サァー サァー
 サァ サァ サァ サァ

二 浜名湖に はばまれて
  天下に聞こえる 難航関所
  東海道の 要をおさえ
  お江戸を守る 新居関
  荷駄に隠した 怪しき包み
  髭に隠した 怪しき素性
  この浜名湖を 渡しゃせぬ
  さりとてお上も 人の子なのさ
  ちょんまげ焦がして 手筒を上げりゃ
  火薬の匂いにゃ 弱いのさ

 サァー サァー
 サァ サァ サァ サァ
 ソラ出せ出せよ ソラ出せ出せよ
 ソラ出せ出せよ ソラ出せ出せよ

三 女人とて 容赦せぬ
  天下に聞こえる 難航関所
  上り下りの 旅人見据え
  お江戸を守る 新居関
  若衆姿で 嘘ぶく女
  芸人一座に 紛れた女
  潮見の坂は 超えしゃせぬ
  さりとてお上も 人の子なのさ
  睫毛を濡らして 身の上嘆く
  年増女にゃ 弱いのさ