一 ついて来いよの 一言でした
  いなせ姿に ほだされて
  夢にまで見た 白無垢を
  祝ってくれた 木遣り唄
  桜降る日の 城下町は
  今も変わらぬ 恋舞台
  思い出します 思い出します
  ねぇ おまえさん

二 俺のやり方 文句を言うな
  小倉育ちの 兄貴肌
  明日が見えぬ 男気に
  何度泣いたろ 路地裏で
  昔話は するなよと
  すねた手酌が いじらしい
  惚れた仲でしょ 惚れた仲でしょ
  ねぇ おまえさん

三 ここでやらなきゃ 男がすたる
  祇園太鼓に 賭けた道
  二十歳で打った あのバチも
  意地が邪魔する 五十坂
  増えた白髪の 強がりを
  抱いてあげよか 華添えて
  女房ですもの 女房ですもの
  ねぇ おまえさん
作 詞・田沢 賢次
作編曲・佐藤 定司